【八重桜とハナミズキ】
ちょうどソメイヨシノが華麗に散って元気な葉桜になるタイミングで咲くのが八重桜とハナミズキ。
大好きな花。
この2つ優しいなと思う。
ハナミズキは一青窈の曲の歌詞にもあるように「空を押し上げて」咲く。
桜のトンネルをくぐって入学してからの通学路にハナミズキが咲いていると上を向いて胸を張って行っておいでって言ってくれているような気がする前向きな花。
八重桜。ソメイヨシノの少し後に咲く桜。
私の仕事は訪問看護師。
寝たきりの方にとってソメイヨシノが咲く頃はまだ少しだけ寒い。
八重桜が咲く頃はだいたい安定した暖かさになっている。リクライニングのほぼ横になったような状態の車椅子で外に出る。
八重桜は下を向いて咲く桜。
リクライニング車椅子の方の目線にちょうど降り注ぐように咲く。八重桜がこんな咲き方をするのはこの為なんじゃないかと毎年思っては胸が熱くなる。
《何気なく咲いている花に元気づけられて勇気をもらって癒やされる。見過ごさないようにしっかり足を止めていこう。》
気温や空気や匂いや色。
車に乗っているだけでは通り過ぎてしまう。
外に出て深呼吸をして自分の移動手段で動いてみる。
ベビーカーを押して、自転車に乗って、バイクに乗って、車椅子を押して。
足を止めて見渡すとそこここにベンチってあるんだよ。
なかなか出来ない「足を止める」という行為。
ひとつひとつの花の咲き方にも優しさやメッセージが見えちゃうくらいのロマンチックっぷりいいよね(笑)
足を止めてハナミズキと八重桜の花を見つめてみてください。何かが見えるから。【大丈夫】(*^_^*)