大丈夫日記

日々出会った言葉から【大丈夫】を探していきます。

【優しい世界】


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優しい世界 - YouTube

 

 

佐賀県出身のシンガーソングライター松谷さやかさん。

 

9年前にこの曲を聴いて、私が訪問看護師として日々向き合っていた「大切な人との別れ」を思い胸が熱くなり涙が溢れた。

 

そして月日は流れ、私の大切な人である姉との別れを体験することになった。

 

今この曲を改めて聴くと、また違う涙が溢れる。

私と姉は本当に見た目も双子と間違われるくらい似ていて、とても仲が良かった。

お互いが看護師ということもあり、癌という病のどうしようもない現実が嫌という程分かるからこそ、笑っていたような気がする。

 

我慢強く、諦めず、最期の最後まで自分以外の誰かの幸せを願うような人だった。

私とは正反対の性格で、気配りと与える事が大好きな。

 

最期の数週間、昼間は姪が自宅で看病し、私は仕事と家事を終えて23時位から姉の家に行き、ただ隣で眠った。

体をさすり、小さな氷を姉の口に入れる。

「ありがとう。美味しい。」と必ず言ってにっこり笑う。

ベッドをふたつくっつけて足を絡めたり、手を繋いだりして5時くらいまで一緒に眠る。

 

看病らしい看病は全て姪がやってくれて、私はただただ姉との幸せで穏やかな時間を過ごさせてもらった。

本当にありがたいことだと感謝している。

 

このミュージックビデオの赤い服の女の子には羽が生えていて、頭の上に乗っていたり、花の中で眠っていたりする。

信じられないかもしれないけれど、こんな風に私の姉もいつも一緒に居てくれる。

だから寂しくない。

 

頑張って生きている家族を支えるには頼りなくて弱くて、ずぼらな(笑)私が残ったわけだけれど、今は姉とニコイチなので大丈夫(笑)

 

2人に1人が癌になると言われる時代。

たくさんの人にこの「優しい世界」を聴いて欲しいと思う。

 

人はみないつかはこの人生を閉じる。

でも命に期限がついた時、本当の優しさと感謝と慈愛を手に入れる。

姉が教えてくれた事。

 

とても心に沁みる曲。

聴いてみてください。

 

 

後ろ姿 - YouTube

2人で行った京都旅行での、ぶれっぶれのこの映像が私は大好き。

いつだって「ゆっくりしときんしゃい」と言ってくれていた姉。

 

うん大丈夫。

今日もゆっくりしております(笑)