大丈夫日記

日々出会った言葉から【大丈夫】を探していきます。

【古き良き】


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「洗濯するよー」

「お風呂いいよー」

「ゴミ出すよー」

 

洗濯は全自動のスイッチを押して

脱水が済んだらサンルームに干す。

 

雨の日にはサンルームで除湿機のスイッチを押す。

夜干して翌朝乾く。

 

お風呂は自動のスイッチを押す。

 

家事の時にはサブスク音楽配信サービスで

作ったプレイリストの曲を聴きながら。

何ならスマホのプレイリストをBluetoothで飛ばしてコンポで流したりしながら。

 

言っておくけれど、私はお金持ちではない。

 

お風呂は父が住宅改修したもの。

ちょっと調子悪いので、すんごい少ない湯量で自動運転が終了してしまうけど(笑)、後は足せばいいし。

 

サンルームは介護で同居する時に、唯一私が父に頼んで作ってもらったもの。

仕事で帰宅が遅かったので、日が暮れてしか干した洗濯物を取り入れられない事は想像できたし、大きな洗濯物が増えることも想定できたし。

 

除湿機だって実家にあったものを使わせてもらっている。

 

にしても便利。

 

こんな事をぼんやり考えるきっかけは

父がゴミに捨てていたカセットテープ。

懐かしい(笑)

詩吟をしている父は今なおカセットテープを愛用している。

 

これがきっかけで、まだ数十年前の昭和の生活を思い出している。

 

例えば、あの頃の介護ってどんなだっただろうか。

福祉サービスなんてない時代。

必ず誰かひとりが付きっきりで介護していたはず。

紙おむつもない。

洗濯も手洗いで、速乾性や防水のシーツもなかった。

介護ベットのレンタルなんてもちろんない。

 

お風呂だって勝手に湧いてくれるはずもなく。

 

古き良きは、今の便利さを知らなかった自分が当たり前に育ってきた時代を体験したからこそ。

 

そこを通ってきての自分は、経験をさせてもらっただけで、特に偉くはない。

もっと不便な時代を生き抜いてきた先祖とは比較にもならない。

 

ただ思う。

私たちを苦しめるのはこの「比較」。

 

「比較」の使い方によってはありがたい気持ちに満たされることもたくさんあるのに。

 

懐かしいね。

不便だったけど楽しかったね。

 

それだけでいいんだと思う。

 

子供達の今の生活は、私達の頃とはスタートが違う。

だから、お互いが知らないことを知識体験シェアしながら楽しく暮らそう。

 

毎日毎日シーツや毛布や敷物を洗うけれど、私の介護は今の時代だからこそのやり方がある。

 

便利だけど大変なこともあり。

不便だったけれど幸せな事もたくさんあった。

 

ただそれだけの事。

 

昭和風味の古き良きを、良い意味で懐かしみノスタルジックに浸るのは、頑張って生きてきたからなんだ(笑)

 

比較しなければ

今日の自分軸で考えていくことが出来れば

得て失っての繰り返しであったとしても、また得ることが出来るのだ。

 

自分の人生を作るのは自分。

ならばちょっとでも幸せに生きていこう、せっかくだもん。

 

朝、昼、晩と違うシーツが干されているサンルームに感謝!(笑)

 

大丈夫。

今日も元気です。