【父について少し話そう】
昭和18年生まれの父。
77歳。
三兄弟の真ん中の私。
次女の私。
父は何故か私には甘い(笑)
昔からひどく叱られた記憶が無い。
どんなにやんちゃで迷惑かけようが
叱られたことがない。
高校の頃、隠れて喫煙した時も(笑)
「お父さんも大変な思いしてやめたとぞ」
深夜に車で出かけた先で、車が動かなくなって乗り捨てて帰宅した時も(笑)
翌朝、その場所まで送ってくれて黙って押してくれた。
私がシングルマザーになった時も(笑)
「自分で決めたとなら」
寂しそうに仕方ないという表情で。
反抗しようがないではないか。
現在、私は認知症の母の介護をしている。
私の母は、父の妻だ。
私は父に愚痴という名の報告をする(笑)
特に母が私の息子を認知しないことに関して報告をする。
父は言う。
「どうしてこうなったかなー。いつも買い物に行ったら「○○(私の息子)のば買わんば」てばかり言ってたのにな。」
…あ。
そうだった。
まだ別に暮らしていた頃、いつも私の息子の好きな物を買ってきては、取りにおいでと電話がかかってきていた。
いつもこうやって父の言葉が、私をぐんにゃりとぬるりとリセットさせる。
今を生きると決めた私。
でも今が理不尽だと、母との悪い過去ばかりを思い出してしまう。
ちゃんと与えて貰っていた頃をすっかりすっ飛ばしてしまう。
今を生きるさ、決めたもの。
ならば過去は後味のいい場面を振り返った方が、俄然今に優しいなと。
母はよく言えば…喜怒哀楽丸出しの人。
父はよく言えば…穏やかに頑なにマイペースな人(笑)
私はこの2人のミックス。
私の両親が教えてくれたこと。
感情的にならない方が、言葉が際立ち気持ちが相手に伝わりやすいという事。
父母が対局の生き方で教えてくれていること(笑)
ああもう仕方がない。
振り返り思い出すのならば笑っていられるその過去にしよう。嫌な過去より優しいもの、自分に。
そして。
私は許されているのだから、私も許そう。
こんな事を思う。
父は私には甘い(笑)とにかく何故か私には甘い(笑)
今日はそんな父のお話し。
大丈夫。
今日も何とか元気です。