【SION「がんばれがんばれ」】
「がんばれ」という言葉。
暖かくもあり、でも時には追い詰める言葉。
私はSIONというアーティストが中学生の頃から大好き。福山雅治の憧れのアーティストでもありデビュー曲の「Sorry Baby」はSIONの楽曲。
右手が少し不自由で見た目が厳つくて、でも優しくて。
「30th milestone」というSIONのメジャーデビュー30周年を記念して発売されたオールタイムベスト。あれから30年経ったら私も大人になっていて…このベストを買うことが出来た。
いつだってびっくりさせて
心配させていけないね
それだって嬉しくなるから
父さんがいたらきっと怒られる
いつでもここにいるから
帰ってきていいんだよ
そう思えばあとひとつふたつ
できる我慢もふえるでしょ
がんばれがんばれ
作詞SION【がんばれがんばれ】
やりなさいでもなく、やらなくていいよでもなく、変わらずここにいるからねというこれは多分母親の心。
子供だけに限らず、大切な人が困らないように苦しまないように前もって対策をしたりそこに向かわないように禁止したりという行動を無意識にしてしまう。
「あなたのためを思って。」や「分からないならば言う通りにしておきなさい。」などの言葉を添えて。
出来るだけ安全に苦しくない人生を送ってもらいたいけれど、自分で選んだその道をおっかなびっくりでも自分の足で歩いて欲しい。どうしても辛いときはここに居るからねと完全に見守るスタンスで。
苦しみや悲しみを経験した人が得る少し憂いのある優しさ。
この優しさを持つ人は多くを語らず、静かに耳を傾けては頷いてくれる。
得る共感は安心感をくれる。
でもその共感に依存しないように。優しさを得たその人の道のりを見つめられるように。
そして履き違えた過保護な優しさで、相手を支配することのないように。
寝るときにSIONの曲を聴く。
強くて悲しくて…でも頑張ろうと思う。
人が生きていくのは決して格好いいばかりではないけれどそれでもいいんだなと思う。
がんばれがんばれ。【大丈夫】( ´ー`)