【ささくれ】
小さいくせに痛い痛い「ささくれ」。
このささくれでいろんな事を考える。
ささくれ、もしくはさかむけとは、人の特に手の爪の根元を覆う後爪郭の表皮が剥けた状態やその表皮、また木材や竹などが部分的に毛羽立った状態を指す。
ささくれになることをささくれる、ささくれ立つと表現する。 比喩として、心の荒んだ状態を「心がささくれ立つ」という。
私の仕事は訪問看護師。利用者様の皮膚の柔らかい部分を触る事が多い。
顔や陰部や傷口。
そんなデリケートな所に爪のわきの数ミリのささくれが当たると…痛い。
なので、ささくれを見つけると何とかいち早く取り除きたくなる。まぁ…そこに爪切りやハサミの類いがなければ、むしるか噛む(笑)
良くないんだけど。行儀悪いし仕上がりもいびつ。しかも失敗すると血が出るはめになるし、もっといけないとそこが感染創になってしまう。
それでも放置出来ないのはもう癖なんだろうな。
そして除去後はそこを唇に当てて確認(笑)
いやいや、これが一番相手に当たっていたくないかを確認するにはいいわけです唇(笑)
顔のマッサージなんかをする前に、うまくささくれが処理できなければ手袋を使う。
たった数ミリのささくれ。
自分にも相手にも痛いささくれ。
木材や竹の毛羽立ちをさす言葉としてもささくれが使われるけれど、これまた刺さると痛い。
その昔、可愛い姪っ子を公園のアスレチックで遊ばせていた時に古くなったアスレチックのささくれが指にささり、たいそう狼狽したのを覚えている。
その時に一緒にいた親友が強くてきれいな長い爪で抜いてくれて一件落着したけれど。
ものすごい余談だけど、私は長く看護師をしていてもこの姪っ子が痛いのにめっぽう弱く手が震える。
先日ももう成人した彼女にピアスを開けてあげていた時に、過去にたくさんの友人や家族に開けてきて平気だったはずなのに、急に怖くなって手が震えて失敗した(笑)
母でもなく看護師でもなく、叔母の私はとても頼りない。仕方ないのよ何だか別ポジションで可愛くてたまらないのだから。
あ。もうひとつ余談で意外と知られていないかもしれない叔母と伯母の使い分け(笑)
伯母・伯父→父母の姉と兄。
叔母・叔父→父母の妹と弟。
知ってたって?失礼しましたー(笑)
痛いささくれ。
不快なささくれ。
心がささくれ立つという荒んだ状態の表現。
結果、ささくれは予防とケアがとても大切。
小さくても甘く見てはいけないもの。早期発見早期対処。
手のタレント目指せる手とはほど遠いけれど、大切な誰かを傷つけないように。
荒んでしまって諦めることのないように。
そこには常に思いやりと優しさを添えて。
数ミリのささくれでブログを書いている佐賀県は嵐の前の静けさ。
大型台風チャーミーさん、どうかこれ以上この小さな列島にささくれを作らないでくださいな。
予防と対処。大切です。【大丈夫】( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧