【景色の匂い】
夜中にバイクに乗るのが好き。
車も人も少ない道をあっちに曲がりこっちに曲がり気まぐれに走る。
道の両脇が畑だったり川だったりして建物が途切れると空気がひんやりする。
ビニールハウスの横を通るとムッと熱気を感じる。
ジェット型のヘルメットを潜り抜けて決して車に乗っていては感じることのない匂いを感じる。
土の匂い。食べ物やさんの匂い。家の匂いはお風呂だったり団欒の匂いだったり。
雨のアスファルトの匂い、草の匂い…風の匂い。
景色の匂いだ。
あえて夜中の道を走るのは排気ガスの匂いが少ないから。
疾走感の少ないスーパーカブで夜中の道をユルユル走る。
夜中だからね、往復で一時間から一時間半くらいで帰ることが出来る距離。
空っぽになる前にスタンドに行って給油をするとだいたいワンコイン500円くらい。
単純にざっくり給油と給油の間で計算すると少なく見てもリッター60キロ走る。
なんて経済的な趣味なんだろう(笑)
とても控え目な性格なので目立たず邪魔にならずがモットー。
不思議なもので好きなバイクだと暑さ寒さや雨なんかも気にならない。
強風と凍結はちと怖い(笑)
夏だからね。海の匂いと焼けるアスファルトの匂いを感じに行こう。目的地よりも道中が本当の楽しみ。
帰り道のスコールは大歓迎(笑)
景色の匂いが大好き。紫外線に負けずに外に出よう!【大丈夫】