【あの頃は今じゃない】
「あの頃はよかったね。」「私たちの頃はさ…」同級生の中にはもう孫がいたりする年代の私達。
我が子の毎日と自分達のあの頃を比較する。
時代がめぐれば順番にあの頃も移り行く。
手のひらの中で音楽が流れ、動画を再生し、ゲームは3Dを通り越し現実世界と混じり合う。
有料の空間で自然に触れ、四角く切り取られた人工の池で魚を採り、デパートで昆虫を買う。
そんな日常で暮らしながら成長している子供たちに、過去の自分達と同じように物事を捉えなさいなんてそれは無理な話し。
そもそもきっと親である私達が、すでに自分の爺ちゃん婆ちゃんの時代で暮らせる自信がない。
だって私達の親であり、我が子の爺ちゃん婆ちゃんがもう既に戦争を知らない。
ならばどうして自分達が生きてきた道筋こそが正解だと思うのよと。
現代の世の中の就職事情も、職業の形態もだいぶ変わった。
もしかしたら、あと何十年か経つともう人間は働く場所さえないかもしれない。
人工知能は故障はすれど心は折れないもの。
ミスなく任務を遂行するし、落ち込まないし逃げない。
AIの動物は散歩もエサも必要なくて、それでも十分に癒してくれる存在だし。
それでも血の通う生き物の体温や感情の不安定の中に確かにある暖かさを大切にしたい。
どうすれば今日をニコニコフワフワ生きていけるのか。
それはもしかしたら『比較しない』ことかもしれない。
今日はよかった。
あなたは素敵。
今を感じて、今に感謝する。
過去ではなくこれからを見て。
変わり行く未来に適応出来るように。
古きよき時代は確かにあった。
ならば先の未来に、今のこの時代が古きよき時代として残るように。
今を切り取って紡いでいけば、過去の誰かと比較される必要もなく、未来へ向かって生きていける。
ならば今日よりも素敵な明日にすればいい。
明日のために話し合おう。
今を生きる子供たちが教えてくれる事もたくさんあってビックリする(笑)
我らの時代を押し付けるより、新しい今を教えてもらおう。
そうすれば、明日はきっといい日になるに違いない!(笑)【大丈夫】( ´∀`)