【伝わる】
背中を見て育つと言います。
誰かに何かを教えたい時、どうすれば相手に上手く伝わるかを考える。
さっきのお話し。
ドラッグストアに立ち寄り、買い物を済ませ帰ろうとしていると入り口がちょっと騒がしい。
見るとお父さんと小さな子供3人が買い物を終えて帰ろうとしている場面。
入り口に設置してあるガチャガチャの前で3歳くらいの子供がやりたいとねだっている。
お父さん「ほらもうそんなのいいから帰るよ」
3歳児「嫌だーやるー」
よくある場面。
我が子はもうねだる歳ではなくなった。懐かしいな。こんな頃もあったかな。
そんな事を考えた瞬間、小学校低学年のお兄ちゃんが怒鳴るでもなくとても自然な、柔らかいそれでもキチッとした口調で「ほら、次に行くお店では何を買うんだったかな?教えて(^^)」と声をかける。
きっとこのお父さんと子供達は、週末の休日にお母さんから買い物を頼まれていたんだと思う。
すると3歳児の顔が見る間に使命感を帯びて、スイッチがお使いモードに切り替わる。何ならカチッと音さえ聞こえた気がするくらいにスッとガチャガチャから離れる。
もうね、お兄ちゃん天晴れ!
お兄ちゃんかっこいい!素敵!
あのお兄ちゃんの表情と口調を映像でお届けしたい!(笑)
3歳くらいの小さな子供に対して、理屈責めで納得させるのも難しいし、かといって無理矢理引き離しても回復までにしばしの時間を要する。
日頃、この小さなお兄ちゃんは「抑え込む」「無理矢理」「納得できない我慢」という感情に自分の欲望を覆われないような、絶妙な対応をしてもらっているのか、または見ているのだなと感じた。
僕が誰かの力になれる喜びを、周りの誰かがいつも体験出来るように働きかけてくれている、そんな環境に生きているんだなと。
教え込むのではなく、影響力のある誰かが行う動きを見せて、無意識にすとんと自分の中に落とし込ませ習得してもらう。
これは1番の教育。
自分が周囲の誰かに影響力を与えるポジションにいるのであれば、まずは自分が体験して行動して見せることが大切なんだろうなと考えさせられた今日の素敵エピソード。
いやいや、本当にあの小さな兄弟のやりとり。私の中で保存版認定です(笑)
もうね、お父さんに「かっこいいお子さんですね!」と声かけたかったもの(笑)
日頃の態度やかける言葉で、愛情は伝わっていく。
立派な育児も躾も教育も、せねばならぬと思うほど上手く伝わらない。
良いこともそうでないことも、相手に伝わっていくとするならば、シャキッと襟元正しつつ、無邪気に愛を与えたい。
まずは自分が体験して、行動して、伝えて行きたい。そう思えた土曜日の午後。
まだまだ学びの途中であります(笑)
小さなお兄ちゃんありがとう(^^)いいのいいの、そんなおばちゃんだけれども…【大丈夫】(*´艸`*)