【姉が残してくれたもの】
ああ。
この写真。
姉と弟ではなく…姉と私です(笑)
病気が分かってから、姉はとても強くて。
心から毎日を大切に味わうように生きていたように思います。
見つかった時には転移があったので、手術はせず、毎月1回の抗癌剤を続けていました。
副作用が抜ける僅かな期間は、看護師として楽しそうに働いて。
母親を満喫しながら、娘たちと好きなアーティストのLIVEに行ったり活発に動いていました。
なので正直、本当に最期の2ヶ月前まで私は自分の生活メインで生きていて何なら姉がおかずの差し入れをしてくれるなんてこともあるくらいの…
与えることが大好きな姉でした。
若い頃に集めていたシュタイフのテディベアを家族にひとつづつニコニコしながら「形見だよー」と配ったり。
こんな元気な人が居なくなるわけないなと思いながら受け取りました。
今、私の部屋と息子の部屋にはそれぞれ、ちとお値段のはるテディベアがちょこんとおります。
覚悟はしていても、家族が欠けると喪失感があるものです。
寂しいな…と思っていたら突然頭の中に「ゆきちゃんの指輪」と浮かんで、お互いが20代の時に「2連のピンキーリングを奮発して買ったんだよ。ひとつ久美ちゃんにあげるねー。」と貰っていた指輪が浮かびました。
私はコンプレックス多き女(笑)
特にシワシワでゴツゴツの手は上位(笑)
でも…意を決して嵌めたその日から、心がゆったりとして安心感を得ています。
私は心で呟きます。
「すごいな。形見パワー。」と。
触れられなくなった家族に守られているような安心感。
記憶と共にここにあり。
今日は姉のお話し、形見編。
過ごした日々をローブのように羽織って、残りの人生共にゆくぜって。
姉との日々を私の中に取り込んで。
ワンランクアップな気持ちで今日も行く。
気持ち次第で人は幸せになれるのです。
だから大丈夫なんだって。うん(*^^*)